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広告の真実


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効き目がある。
副作用もある。
それが、おくすり。

政府広報「薬と健康の週間」10月17日全国の新聞各紙に掲載された全7段広告のキャッチコピー。

広告の目的は、薬と健康の週間(10月17日~24日)の告知に絡め、薬の登録販売員の制度や、薬は用法や容量を守って飲んでほしいといったことを知らせることであったようです。

でも、私はこの最初に書いたキャッチコピーにドキっとしました。「あ~、いっちゃった~」みたいな感じもあり。薬には副作用があるのはわかっていますが、このようにきっぱり書かれて、「薬って効き目を出すために、副作用は必然、という考え方に則って作られているのだ」ということを強く感じたからです。

これが薬害の被害者の広告であったら?重い病気に苦しむ患者からのメッセージであったら?同じキャッチでも、まったく違った意味の広告になります。

今回見たこの広告には、真実が書かれています。だからこそ、ドキっとするわけです。薬の広告は「風邪にはこれが効く」「ガンの特効薬です」という効き目を伝えるものがほとんどですが、副作用について真っ向から表現をすることはありません。広告というものは、スペースや時間に限りがあるし、必要な要素の中から、もっとも伝わる部分を取り出して表現する必要があるからです。だから同じカテゴリーの多種多様な広告であっても、結果的にその製品群の良い面だけを照らし、悪い面を見えなくする、という両刃の刃的な面を作り出してしまう、ということもあるでしょう。

真実なんだろうけど、『政府広報』でこんなコピーを掲げるのって、どんな意味があるの?と考えてしまいました。薬事行政に携わる人たちがどんな意識で仕事をしているのかさえも、図らずもあぶりだしてしまったような気もします。なんだかいい薬を作ってあげたけど、問題も起きるかも、でも使うのは自己責任だよ、とつっぱねられたような気がしたもので。

で、薬のことについていえば、結局強ーい効き目がある薬が必要になるような状態にならない努力をするしかないということでしょう。軽い症状に必要な薬を摂るくらいでは副作用は出ないことが多いけれど、強い薬には、強い副作用があるということなわけですから、それが必要なときは免疫力も低下しています。投薬による治療が体のほかの部分をいためてしまうこともある、ということを十分理解して、だからこそ薬を使うにしてもちょっとした不調のうちに治しておく、そしてひたすら免疫力を下げない暮らしをするしかないな、と思います。

それから、政府広報って、1日にえらい出稿量があるんだな、ということも、初めて知りました。広告の授業のケースとして使ってみようと思います。
政府広報オンライン

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火に親しむ

ついに電気釜が壊れて買い替えようと言っていたのだが、意を決して「土鍋ごはん」にすることにした。
まあ決するほどのこともない。会社勤めの頃の私なら、お金で時間を買っていたから、迷わず最新式のIH圧力式電気釜、それもたぶん中釜が土鍋とかをヨドバシのネットで注文していただろう。でも、今はおいしさと作るたのしさ重視だから、土鍋とセラミックスのおひつを買った。(でも、ネットで注文だけど・・・)

ちなみに、土鍋の方が電気釜より早く炊けるから、実は時間さえも省エネなのだ。知らなかったけど。

さて、先日の台風の日、前日に土鍋が届いていたおかげで、我が家はしっかり普通に朝ごはんが食べられた。

台風の朝、起きて朝ごはんの仕度をしていると、台所の手元を照らす蛍光灯が消えた。
最初なんのことかわからなかったが、停電だ。とりあえず困ることはないのでそのまま作業続行していると、パチっと音がしてまた点いた。でもまた数分すると、消える。そして入る、が2時間あまりの間に5-6回。冷蔵庫は、溜めている電流があるようで、しばらくは点いていたのだが、数回目以降はさすがに消えてしまった。

困らないと思っていたが、だんだん心配になる。なにしろ湯沸しからお湯が出るはずが、湯沸しはガスのくせに、制御が電気で、点火しない。だからお風呂も電気が止まったら沸かない!うちは雨戸が電動式なので、地震かなにかで玄関とか勝手口がつぶれたら家から出られない!オーブンもガスだけど、制御は電気!床暖房は電気!エアコンも電気!暖をとるには、焚き火だけ??!情報を聞こうにも、テレビもつかない。にわかに知り合いの飲食店さんが心配に。なにしろ大型冷蔵庫いっぱいの食材がだめになっちゃうから。

オール電化は、常々、高齢の方のためのものだと思っている。点けっ放しになったり、加減がうまくいかないで火事を起こしたりする可能性がある方には大事な技術、機能だ。でも、子供のいるおうちはせめてガス台くらいで炎を見ておく必要があると思っていた。それがやはりそうか、と思ったのが今回だ。

私が子どもの頃は台風と停電はセットだったので、台風情報=ローソクの用意=つまり手近なところに灯りの準備をする、があたりまえだった。つまり火がなければ困る暮らしだった。でも、今の子は、電気が消える経験がないから、懐中電灯を枕元に置け、といっても聞いちゃいない。かといってローソクの準備など、もっと遠い話だろう。普通にガスで暮らしている我が家でさえそうなのだから、火を見ずに育ってしまうと、便利に押し流されて、ほんとに必要なときにとても困ることがあるんじゃないかな。

便利が人間を危機に対して弱くする。

とりあえず、朝ごはんのときに、結婚しても若いうちはオール電化はやめなさい、と訓示を垂れるにとどまったけど、備えが大事以上に、コンビニエンスであるがゆえの不便や、忘れてしまった手を使った技能を、もう一度見直す必要があるな、と思った。

いずれにしても、土鍋の朝ごはんはおいしいriceball

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