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08/28/2007

『海ゴミ』

七里ガ浜では、夏の間毎週日曜に、クリーン・コミュニティによる海岸清掃が行われている。七里は、わざわざいらっしゃるお客様には申し訳ないが、花火もバーベキューも禁止なのだが、それでもその痕跡が見られることがある。要はそれで出たゴミが残っている、ということ。七里のすごいところは、このクリコミだけでなく、自発的に毎日のようにゴミを拾ってくださっているBさんなどもいらっしゃるところだ。自分のゴミさえ始末できない人がいる一方で、人の出したゴミを毎日集めて捨てるという、献身的な作業の話を初めて聞いたときは、とても驚いたものだ。

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この7月に、友人の眞淳平さんが、本を出した。その名も『海ゴミ-拡大する地球環境汚染』。海に漂着するゴミの内容や出所から、対処法、問題点など、調べに調べられたすごい内容だ。実際に彼が撮りに行った悲惨な状況の写真もたくさん載っている。

海に流れ着くゴミは、さまざまなところからやってくるが、海流、潮流などさまざまな自然の要因によるところが大きい。七里の浜がきれいなのは、海岸清掃もあるが、実はサーフィンに良い波もたまにしか来ない穏やかな海だから、その分ゴミも漂着しにくい浜だったようだ。この本で紹介されているゴミの山と化した海岸の悲惨さは目を覆うものがある。もし七里にこんなゴミがあったら、きっとサーファーも観光客も来ない、それに、このゴミの山は、拾っても拾いきれる量ではない。
浜辺でゴミを採取して、それがどこからやってきたどういった種類のものかを調べている研究班もいくつかあるというのも初めて知った。それによると、日本の海岸には、中国や韓国籍のゴミが多いが、日本から出たゴミは、太平洋を渡って太平洋の島嶼やアメリカ大陸などに流れているだけのことだそうだ。またゴミの種類は、漁業関係以外ではやはり家庭から出たゴミが大半で、さらにペットボトルなどのプラスティックゴミが多い。このプラスティックは海で粉々になるのだが、それが魚の体内の入っているという指摘もある。形は違うが、まるで「生体濃縮」(*)の恐怖と同じ怖さがある。人間のエゴの塊のプラスティックゴミを、海の魚が食べていて、さらにいつか廻り廻って人体にも入ってきているのかも、というように考えられるが、因果応報もここにきわまれり、の事例ではないか。
この本は、海ゴミの問題には今すぐ真剣に向き合うべき、という重い問題提起をしてくれている。この事態をどうすべきか、というと、まずはゴミをださない工夫にしくものはなかろう。過剰包装のものを買わない、というのは実はもっとも根本の行動だし、ペットボトル飲料もほいほい買わずに、ポットを持ち歩く、とか、ね。昭和40年代の日本の公害問題、くさい海や川だって、便利の追及の果てに私たちにもたらされたものだった。いまや時代の流れはコンビニエンスからインコンビニエンスに変わるだろうと考えているのだが、もはや意図的に多少の不便さの追及を考えるときにきたようだ。私たちが置かれた生活環境のなかでは完璧にはできないことだからこそ、心がけるだけでも違いが出てくるのではないだろうか。

そして、この本でもっとも驚いたのは、拾われた海ゴミは、普通は行政は引き取らない!ということ。確かにゴミ処理での無料回収は家庭ゴミだけで、事業ゴミは有料回収。回収だけでなく、鎌倉市は資源回収センターに持ち込んでも、この10月からは有償でないと受け取ってくれなくなるくらいである。一部の地域で回収してくれるのは、拾っている人たちの運動の賜物でしかないそうだ。なぜ、他人の出したゴミを善意で拾って、お金を出して引き取ってもらわなければならないのか、まったく理解に苦しむ。

そんなこんなも、まずこの本を読んでみてほしい。中公新書でたったの861円。環境について意識の高いアロマセラピスト向けには、著者・眞さんを招いた勉強会も企画中だ。一人一人のちょっとした動きが、海ゴミを少しでも減らすことができると思うから。

* 生体濃縮・・・環境中では薄い濃度でも、食物連鎖によって、上位補食者になればなるほど濃度が高まり、生体に対する影響が大きくなる、毒性を示す量になること。レイチェル・カーソンは1960年代に既に「沈黙の春」で指摘していた。

08/24/2007

御嶽山の宿坊に泊まる

奥多摩・御嶽山は、イメージ調査をしたわけではないが、聞いてみると近場のハイキングコースとして最適である、と思っている人がほとんどのようである。確かに新宿から2時間程度で気軽に行くことができる山であり、特に中央線沿線に住んで小学生のときに遠足で訪れたことがある人にとっては、日帰りハイキングの場所、というイメージを持つのは当然かもしれない。

しかし、実は御嶽山は宿に泊まってゆっくりするのが最もお薦めである。
奥多摩の御嶽山は「月の御嶽」と呼ばれるほど、古代から月がとても美しく見える場である。また現代では、新宿の高層ビル群や江ノ島まで見渡すことができる夜景スポットでもある。ここで一夜を過ごさず下山するのは、ディズニーランドでエレクトリック・パレードを見ずして、日のあるうちに帰宅するようなものである。
宿泊、といえば、宿が必要だが、御嶽山には、30軒以上の宿坊がある。頂上の武蔵御嶽神社に務める神職の住まいで、戦前までは氏子のために食事と宿泊を提供していたが、昭和25年の国立公園法の施行に伴い「旅館業」となった。宿坊とはいえ、食事、風呂、もてなしのどれをとっても旅館のサービスだと思ったが、それもそのとおりのはずだ。
宿泊費も、8400円からと格安で、食事は地の山菜、キノコや川魚、自家製こんにゃくなど、からだに優しい献立だが、ボリュームは十分に「御師料理」(神主さんが客人に供する料理)が供される。
御嶽山にはできれば昼前に入って山をゆっくり歩き森林浴してから、宿に荷を降ろして風呂を浴びて、各宿坊心入れの夕食を堪能したい。そしてこころもおなかも満たされた気分で空に出た月を愛でると、標高1000mの住んだ空気が本当に心身を癒してくれるのを実感できるだろう。
翌朝は早起きをして日の出を見たり、多少遅れても朝の草木を眺めながら散策がてら山頂の神社まで上がり朝拝をすると、さらに清められることだろう。場合によっては宿坊の神前で朝拝、御祓いをしてくれるところもある。

最近は宿坊が人気と聞く。私も以前はお寺の宿泊施設と思っていたが、このように神社にも宿坊はある。御嶽山は、頂上に神社が築かれた神の山だ。バス、ケーブルを乗り継いで高みに上がるだけでも浄化されるパワースポットと呼んでいる人もいるが、単純に街の喧騒とはまったく無縁なこの空間に入ることは、たくさんのストレスや煩悩のスイッチを切り替えてくれることは間違いない。仕事や人間関係に疲れたら、日帰りでも行けるところだからこそ、1泊をお薦めする。

Mitakemon
例えば御岳山荘。宮司さんの宿坊は手入れの行き届いた80畳の大広間や黒光りする大黒柱の重々しさと、ご家族の温かなおもてなしの対比に、心和む宿。

Sannraku
例えば山楽荘。美術館も顔負けの絵画、襖絵、人形、掛け時計などが所狭しと飾られている部屋で、自家菜園で有機栽培された野菜、野草たっぷりの食事と薬草風呂、そして瞑想や祝詞の奏上もある朝拝で、自分で自分を癒せる宿。

Seizan
例えば静山荘。滝行や瞑想、クリスタルボウルヒーリングなど、修行の宿。身も心も浄化したいときはこちらで。

Sannkou
例えば山香荘。浅田次郎氏縁の宿で、古代檜風呂と夜景を満喫する。日帰り風呂と昼食のセットも。

Sanndou
他にも個性的な宿坊がたくさんある。そして神社の参道はこんな懐かしいみやげもの屋の風景も。

旅のご相談は京香まで、あなたにぴったりのツアーをご提案しますよ。

08/13/2007

感覚を研ぎ澄ます

アロマは嗅覚を敏感にしてくれて、鈍感な私も最近はそのおかげで助かることも多い。この間は香遊びでお香の香りを当てて、さらに気をよくしているわたし。

嗅覚以外の五感はどうだろう。嗅覚に近いところにあるのは、やはり味覚だろうか?
ということで、利き酒。
もちろん全問正解、やりました!!

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かねてからお世話になっている瑞泉酒造さんで、おなじみの御酒(うさき)・30度を中心に、43度と40度のもの3種を飲み比べ。さすがに御酒はすっきりして、適度な甘みがありながら、お酒の香りがしっかりある、すばらしい泡盛なので、すぐわかる。と宣伝はここまで、で、購入はこちら

嗅覚だけでなく、味覚を敏感にするのも鍛錬(?)、に違いない。

08/08/2007

江ノ島花火大会

昨日は江ノ島の花火大会。なので、カレーを作った。
ン?実は何の関連もないが、夕方花火でお誘いしたお客様がいらっしゃるので、花火のあとにすぐ食べられるもの、という献立。

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これは以前ご近所のグルマンから教えていただいたカレーで、15種類以上のスパイスをふんだんに使う所用3時間を要する代物。なので、家族の評価は高く要望も多いが、このようなお客様でもないと滅多に家族の口に入ることはない。このスパイスたちもカレーのためだけのものなので、いつも棚で出番待ち。

Imgp1838このレシピは玉ねぎをみじん切りにしないで薄切りなのが楽。それでも水がなくなるまで約45分炒め続ける。夏の玉ねぎは水分が豊富だから、冬より時間がかかる気がする。

Imgp1844トマトを入れてさらにさらに炒め、チキンや水、残りのスパイスを入れた時は、まだまだ味見ができる状態でもないし、見た目もまるでトマトスープ。

それでも、1時間ほど煮込むとなんとカレーらしくなるから不思議。

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出来上がりの盛り付け写真を撮り忘れたので、お鍋での完成状態がこちら。

結局花火を見に行く前にスパークリングワインを開けてしまったため、単なるカレーパーティになってしまいました。
なので花火写真はありません・・・。

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