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桜の開花予想にみるアート、再び

桜の開花予想のための「データを入れ間違えたので」、誤った予報を出してしまいごめんなさい、というお粗末な会見があった。

データのせいにするな、と言いたい。
これはパソコンが壊れたからレポートの納期が遅れました、というのと同じではない。これはある意味不可抗力。
コンピュータにデータを入れて結果が出てきたから、考えもせずにそのまま発表して、結局間違ったんでしょ?!
こちらは明らかに人為的ミスだ。

桜の開花予想というのは、非常にエレガントなサイエンス。このプログラムができたのは、もともと人間の季節感からで、気温の高低で開花時期が違うということに着目したからこそ、データを駆使して今の計算式ができているのである。

だからといって。

結局コンピュータがやってくれるようになって、きっと予報士はいなくなったに違いない。でもデータはあくまでデータ。そこから何を読み取って、知りたいひとに何を伝えるか、という人間の作業が挟まらなければ、まったく意味がないことだという考え方は、いろいろなところでどんどん失われているのだろう。コンピュータ動かす人を予報士って呼んでるのかも。

3年前に、開花予想について書いたブログ。今も気持ちは変わらない。
桜の開花予想はアートなのだ。

昨日、広告学会でリサーチャーさんのグループが、「なぜ広告作りにリサーチを活用できていないのか?」という問題提起の発表をされた。冒頭、やはりこの開花予想の話に触れていらした。
数字を数字としてしか見ない、目的のために数字を使いこなせない、果ては目的を忘れて数字だけ使う。多くの残念な事例。それを乗り越えるために、リサーチの現場の方たち自身が、「そこからどう読む?」という強い熱意を持って調査されていることを知らされ、非常におもしろかったし、刺激的であった。

サイエンスも大事、アートも大事。両方を知らずして、よいものはできないのだ。

京都御所、3月9日。春はもうすぐ?Imgp0714

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