« January 2007 | Main | March 2007 »

御嶽にて~削ぐこと

からだや心にたまった「なんだか良くないもの」を出す、あるいは貯めない方法はいろいろある。最近はやりの言い方では、「解毒」とか「ダイエット」なんていうのも、それにあたるだろう。

Tenngu
御嶽山の宿坊、静山荘では、断食や滝行の指導をしてくれる。私はまだ体験していないが、ご主人(神主さんである)の橋本さんにそれについてのお話を伺ったとき、「滝行は削ぐ(そぐ)ためのもの」とおっしゃった言葉が印象に残っている。滝にたった30秒あたるだけだが、冷たくなる手足とは裏腹に、滝に負けないよう頑張ることで、体と頭は温まるそうだ。特に御嶽の水は冷たく、その効果は大きいという。滝行を行った後は、心もからだも軽くなり、自分が冷たい小石になったようにも感じるとも。おそらく、自分の周りの余分なものが洗い流されるのか、と想像していたが、「削がれる」という強い表現には、さらに惹かれるものを感じた。
しかし滝にあたるだけだと、抑うつ状態にあるときはハイになりすぎることもあるそうで、瞑想も組み合わせて行う。丹田呼吸法で瞑想をしたあと、外にでて空気を取り入れながら山を歩き(こんな岩も登るかも)、滝に向かう。滝の脇で着替え、滝行、そしてまた瞑想をするという約2時間が一連の流れである。


これに、断食と山駆けを組み合わせた2泊3日のコースもある。宿坊で、無理のない範囲で断食をしからだの中をきれいにし、さらに山を歩いて細胞を活性化させる。またその間ご祈祷もあり、自分を無にするのではなく、確固とした自分を感じて、それをプリズムのように増幅させるために滝に入るという。短期間の体験ではなく、家に戻って日常でできることも指導してくれるそうで、組織や仲間で体験に訪れる人も多いらしい。

Imgp0511_1
静山荘では、音楽療法として知られるクリスタルボウルも体験できる。粉砕した水晶を焼成した大小のボウル型の縁を、セーム皮を巻いた太いスティックでこすり、部屋中に音を響き渡らせる。科学的には、クリスタルボウルの生み出す音のゆらぎは、脳波のα波やΘ波を増幅するものだ。その中に寝転がり、音と振動を心とからだいっぱいに受け止める感覚は、体験した人によればこれまで体感したことのない不思議なものだそうだ。断食や滝でいろんなものを削いだあとに、自分の芯だったりからだのトーンだったりを感じることができるのではないだろうか。

静山荘のこれらのメニューは、からだの調子を調整したい、なんだか溜まってしまった良くないものを出してしまいたい、断食を経験したい、など、目的は様々でも、どれにも応えてくれるだろう。
しかし、自分をどう削ぐか、というイメージがないと無駄にもなるのかな、とふと思った。冬は寒いから、夏までにイメージ作って、それから行こうか。

*静山荘と橋本さんの紹介はこちらにプロの記事が。

| | Comments (98) | TrackBack (0)

春の鎌倉

アロマセラピーを始めてから、非常に鼻がきく。春の気配をおそらく人一倍早く感じることができるようになったのでは、と得した気分だ。
そう、今年はもう沈丁花が咲き出した!
Photo_3
苔寺として名高い妙法寺の沈丁花

今日は朝から暖かく、半日休めそうだったので、珍しいことに鎌倉散策に出た。お友達にはよく鎌倉を歩きに来られる方が多いのだが、こんなことは住民のクセに引っ越してから4-5回目だろうか。なんともったいないことだろう。しかし、今日は住民の特権、あまり観光のメインどころではない大町周辺をのんびり歩いた。

安養院は北条政子が頼朝の供養のために建てたと言われる寺。なぜか入ってすぐとてもすがすがしい気分になり、目の前の木の姿に釘付けに。我が家にもあるが、これは一目見たとき同じものとは思わなかった樹齢700年の立派な槇の木。ほんとなら抱きつきたいほど惹かれたのだが柵があってだめだった。
Photo_4
開祖の尊観上人がお手植えされたと伝えられる

安国論寺は、日蓮上人が立正安国論を書いたとされる寺。ここの庭もとても手入れが行き届いていて、とてもきれい。どの季節に行ってもいいだろう。
Photo_5
本堂脇に咲きほこる紅梅

お天気ついでに七里も散策。どのお宅もとても手入れが行き届いて、春の花が満開になっている。玄関やお庭の中は撮るわけにいかないが、生垣から外にでていたので思わず盗み取りしてしまいました。
Photo_7
ご近所さんのミモザ

| | Comments (4) | TrackBack (0)

新年を寿ぐ

大掃除”シロダーラ”
金曜日は、年末に心身の大掃除を、と思い、予約に空きがあるのをいいことに、meenaさんにシロダーラをお願いした。頭にゴミがたまってるんですか?と失礼な(?!)ことを言われたが、確かに。無駄なゴミもいっぱい詰まっていて、健全な思考の妨げになっているな、と思い、掃きだしていただいた。シロダーラの終盤、第3の目のあたりにあった曇りが、ポンッ!と取れた感覚がして、そのあとはトリートメントの終わりまですがすがしい気分。シロダーラはα波だけでなく、Θ波を出してくれるそうで、Θ波は一説には瞑想中に出ることが多いとも言われている。豊かな時間を過ごすことができたと、感謝。

新年バッチ
やはり新しい年の頭は、素直な心をもってことを始めたい、と、日曜にはバッチフラワーレメディをセレクトした。数ヶ月前に作ったものと、見事にほとんどのレメディが入れ替わっている。今年は今まで以上にバッチをたくさんの人に紹介していきたい、という思いもあり、まずは自分から。

そしてやっぱり新年会
新年2日目にあたる今日、久し振りに職場のみなさんと、お食事会。私は個別に会って近況や野望を聞いているのだが、普段はメンバー同士が会う機会がなかなかないので、今年はよい機会かな、と大集合してみた。思ったとおり、みんなそれぞれ多才さを活かし様々な方向性の話が出て、楽しい時間だった。みんなの願いは、きっと今年ひとつずつ形になるのだろう、という気が。ル・クラージュのお料理も大満足。

中国をはじめ、アジアの多くの国では、「旧正月」と呼ばれるこの時期が新年。日本も明治までは太陰暦だったから、本来違和感がないはずだが、今はすっかり忘れられたよう。新月の時にお願いするだけの存在にしてはお月さまに失礼だな、と年の感覚もそのリズムを気にかけたいと思ったのがきっかけだが、やはりどうしても1月1日は家庭のことに気が向きがちでもあるので、仕事や社会的なことはこの機会を捉えるのって、なかなかよい。

さあ、また気持ちも新たにスタートだ。

| | Comments (4) | TrackBack (0)

元町レディースクリニック

みなとみらい線の元町・中華街駅を出てすぐの高層マンション2階に、クリニックモールがあるl。その中の元町レディースクリニックには、私もお手伝いをしているアロマセラピールームがある。2005年にここで開業された酒井淳院長が、多くの女性のトラブルの原因となるストレスやメンタルの悩みには、アロマセラピーが助けになるのでは、と考え、アロマセラピーを紹介し始めたのは、ちょうど1年前。
元町レディースクリニックの標榜診療科は婦人科で、主に月経に関する外来診療の若いOLの患者さんも多く、夜の7時まで診療している(詳細は下記のHPで)。生理痛には鎮痛剤、というような対症療法より、漢方やOC(低用量ピル)、プラセンタを使った統合医療を勧めている。
酒井先生にはとても忙しい診療の合間に、先日勉強会の講師をお願いした。その講演の中で、先生のところに1年以上お世話になりながら、そうか、と膝を打ったことがたくさんある。そのうちの大きなポイント3つ。
①女性はホルモンに大きく支配されているものである
ホルモンのバランスが少し崩れただけで、生活の多くに支障を来す、ということでもある。それはからだだけでなく、心の動きにも大きく影響する。・・・だから、少しぐらい機嫌が悪い日があっても許してね。
②月経に関する悩みは、相談できるところがある
今まで多くの場合、生理痛などは、自分で我慢するもの。お医者様に行っても、病気でもあるまいしそんなことくらいで、と言われてしまうことも多かったという。治療としても鎮痛剤を処方されることも多いが、それによってまた交感神経が高ぶり、ホルモンバランスをさらに崩す原因にもなってしまったであろう。今は元町レディースクリニックのように、月経の悩みに応えてくれ、ホルモンバランスの是正から考えてくれるお医者様も増えているそうだ。・・・私は知らなかったけど、みんな知ってるのかなあ?少しでも気になることがあったら、相談に行った方がいい。
③その場しのぎではなく、根本的な改善による治癒の方向性がある
ホルモン補充療法などは近年よく知られているが、漢方や5年前に認可されたOC、またアロマセラピーなども、その場合の大きな助けになるものである。自己流ではなく、そういった知識や理解のあるドクターと十分相談をして、それぞれの人にあった最適な方法を選べる時代になっているようだ。月経のトラブルはガンも含む婦人科系疾患のサインである場合も多い。その時点で相談できるところがあるというのは、大変心強いものだ。

酒井先生曰く、月経痛やその他のトラブルは、女性の長い人生の大半を占める問題で、改善をしないことは生活の質=QOLを低下させる大きな原因である、という。これが一番、なるほど、と思ったこと。今はこのように様々な方法で生活の質を高めることができる時代だ。アロマセラピーもそのひとつであることを再確認できた機会であった。また、知らずに我慢している人がいたら、こんな流れがあることを伝えることもアロマセラピストの務めである、ということも。

この話は、あまりに調子を崩している女性が多い昨今、当の女性はもちろん、だんなさまや会社の上司の男性陣にも是非知ってほしい話。

元町レディースクリニック

| | Comments (0) | TrackBack (0)

稲毛・夜灯~町おこしのこころ

私は先日知ったのだが、昨年12月の新月の日に、千葉の稲毛で「夜灯(よとぼし)」という行事が開催された。いつもは人影も少ない冬の夜、地元の子どもやお年寄りが書いた手作りの灯篭が商店街の軒下に2000個並び、いつもの3倍、いや5倍ともいえる人出を作り出した。単に地元の商店街の地元の人たちの絵が展示されるという企画なのだが、その熱気たるや、企画のひとたちの想像さえ超えるものであったようだ。千葉大学の柏の葉キャンパスで、8月から連続で「”まちの元気”とコミュニケーション」というワークショップが行われているが、その第5回でのゲストスピーカー、Drops 西田直海さんの講演での話。

稲毛はかつては海のまちで漁業が行われていた。新月の夜は明かりもなく、暗い海に出た漁師はカンテラで海を照らしそこに集まった魚を網ですくう漁をしていたそうである。この「夜灯」は、その懐かしいイメージを、手作りの灯篭を商店街にたくさん灯すことで、忘れられた昔ながらのまちの風景やひととひととのつながりを思い起こしてみよう、という試みだった。発案者は千葉大工学部の都市環境システムの学生を中心とした集団、Drops
自分たちの研究をリアルに実現する場として自分たちともっとも近いまちを選び、そのまちの人たちを巻き込んでいく動きは、「夜灯」というイベントそのもの以上に面白い話だった。生まれ育ったまちでもなく、知ったひとたちがいる場でもないが、そこにある歴史であったり景色であったり、あるいは単に忘れ去られた火の見櫓が目についたから、というようなきっかけで、町中が動きひとが熱くなるなにかを新しく始める、というこの人たちの活動に、単純に感心、感動してしまった。

稲毛、というと、私もそうだが、昔の東京の子どもだったら、だれでも一度は「潮干がり」に訪れたことがある海岸の名まえとして記憶されているだろう。だが、今では浦安から富津海岸まで75kmに渡って埋め立てられ、すっかり景色が変わったらしい。そういえば幕張メッセも埋立地に建っているっけ。1971年から京葉港第二次埋立事業として工事が始まっているから、やはり私が小学校の遠足のころは、まだ昔の稲毛海岸に行っていたと思って間違いがないようだ。その後埋立によって東京や千葉の人たちが便利な暮らしを手にすることができた一方で、東京湾の生態系は崩れ、人と自然のふれあいの場も失われた。この21世紀になって今さらながら再生のための議論や研究が尽くされているとも聞く。
これも大事な話だが、もっと以前に失われてしまった、隣三軒両隣とか、年代を超えた付き合いとか、それこそ今さまざまな単位で切望されている「コミュニケーション」の核の再生が、この夜灯の最大の成果であり、大事な部分であると思う。地元の小学校では、学年を限定して灯篭に絵を描く授業で参加したが、ほかの授業よりもずっと熱心に参加する子どもたちの姿を見て、来年からは全校で参加を決めた。スタッフはさまざまな場所で活動をしたが、ボランティアで行った老人介護施設で、灯篭に絵を描くお年寄の笑顔がこの活動の最大の収穫と思ったスタッフもいたそうだ。

夜灯やDrops、それに私がこの話を聞いた千葉大の徳山先生のワークショップは、リンク先で見ていただいたほうが、詳しくて楽しいので、是非そちらもご参照を。

今年は12月最後の新月の日、稲毛に行ってみよう、と思う。

| | Comments (9) | TrackBack (0)

御嶽山ふたたび~旅行記篇

また行ったんですかー?と何人かに言われた。はい、初めての訪問から1ヶ月ちょっとしかたっていないが、奥多摩の御嶽山にまた行ってきた。

今回は泊まり。前回の訪問のとき、予約でしかいただけないお昼を無理矢理作らせてしまった山楽荘さんに1泊して、朝拝に参列するのが大きな目的。さらに今回は、書籍、雑誌やネットのライターや編集者さんたちの取材に便乗させていただいたので、フリー客の私などが本来伺えないであろう話もたくさん聞かせていただくことができた。

御嶽山は、新宿から中央線と青梅線、さらに御嶽駅からバスとケーブルカーを乗り継いで上るのだが、2時間程度で行ける。ケーブルカー、というくらいだから、急坂を登る登る。神社はケーブル駅からさらにつらい坂を歩いて登り、標高929mのところにある。数字を見ると高くないようだが、神社の境内から撮った写真を見てほしい。
Imgp0468_2
Imgp0476
こんなにほかの山さえ低く望む山の上に、紀元前に建立されたというのだから、驚きだ。当然、今年はまだ積雪はないという東京の天気とは違うらしく、雪も道の脇に積もっている(御嶽はれっきとした、東京都内だが)。

今回は静山荘のご主人の橋本さんから、「断食、山駆け、滝行」(私はこれを心とからだのトライアスロンと名づけたい)の修業についてのお話と、クリスタルボウルの実演、そして笙の演奏(CDで聴かせていただいた)などなど、溢れるパワーをいただける体験の機会がある、御嶽の一面を伺う。その後山を案内していただいたが、重装備の私たち一行と違い、ポケットに手をいれてスイスイ歩く橋本さんは、まるで御嶽の天狗その人か?!というくらい、身軽だった。
Imgp0511

山楽荘さんは、自家菜園の野菜など天然のもので作った薬膳料理と漢方薬草風呂がすばらしい宿坊。さらに神前や客室は、日本有数の書や画の大家の先生の筆になるものがところ狭しとかかり、美術館さながらである。ご主人の片柳さんは、お話好きで、スポーツマン。それでいて、もちろん神主さんなので、朝の拝礼だけでなく、お願いすれば御祓いもしてくださり、お札はもちろん、ひとりひとりに毛筆で言葉と絵を色紙にしたためてくださる。私も今は自宅に南向きに飾って、毎日御嶽を思い出している。

2日間の滞在で、両日とも寄ったのは、岩清水コーヒーがおいしい、千本屋さん。毎日、ご主人が山上で汲んでくる岩清水でたてたコーヒーは、雑味がまったくない、驚きの味。手作りのさしみこんにゃくも、水がきれいだから、ふっくらとやわらかく澄んだ味で、もちろんおみやげに。でも、味よりも感動したのは、お店の大おかみさんの「御嶽はいいところですよー」という何気ない笑顔の一言だった。50年近く前に五日市に近い檜原村からお嫁に来たときは、こんな山の上でどうしよう、と思ったものですけどね、と笑う大おかみさんは、おはだつるつる、しわひとつなく、そして幸せそう。

日曜の山はさすがに冬でもバスがいっぱいになるくらいの人出はある。前日の土曜から5-60人で宿泊している空手道場の子どもたちなんていう団体客も。しかし日曜夜になるとさーっと人が引いて、月曜は静かな山に戻る。1泊2日、東京からもっとも近い霊場。元気がほしいとき、静かに語らいたいとき、これからも幾度となく行くことになるだろう。

| | Comments (13) | TrackBack (1)

« January 2007 | Main | March 2007 »