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独立ワーカーのコンプライアンスについて

今回、私も加入しているインディペンダントコントラクター協会(略称・IC協会)(個人で独立してビジネスをしている人々の集団)で、独立プロフェッショナル・コンプライアンス資格の認定試験があった。企業のコンプライアンスは「法令遵守」と訳されることが多く、最近の企業不祥事の時にも、真っ先に記事のタイトルに載るものだ。しかしコンプライアンスは、語源がcomplyで、期待に応じるという意味もあるそうで、必ずしも、法律さえ守ればいいのだろう的なことではないのだ。
このコンプライアンス資格試験では、独立プロフェっショナルと言われる個々人が、本来知っておくべき法律と契約実務、またいろいろな企業などの依頼主からの要請に対し、コンプライアンス上踏み外してはいけないポイントを様々な角度から試される。ある意味、常識的な範囲で答えれば試験の回答はできるのだが、問題を読み進むにつれ、自分の責任と良識を考えさせられる時間となっていった。例えば、長くお付き合いしている依頼主からの要請では、法律に違反するかもしれないギリギリのところが求められたとする。その時、適切なのは、①長いお付き合いを考慮して、ギリギリの線を越えないと思われるラインを自分の経験から判断して仕事を納める ②長いお付き合いのクライアントだから要請に従って仕事をする ③長い付き合いとはいえ、問題があることを担当者に告げさらにその上司とも必要があれば調整をする のながでどれか?なんて問題(このようなものはなかったが)に回答をしていく。繰り返すが常識があれば答えられる問題なのだが、この試験を通して、自分がどこまで厳密に正しい仕事ができているのか、問われているようであった。
私が携わるもうひとつの分野の、セラピスト・ボディワーカーの世界も、まさに独立プロフェッショナルの集団である。複数のセラピストを抱える企業サロンに勤めているのであれば、その企業のコンプライアンス指標に準じていけばよいのだが、個人事業や友人との共同事業の場合、コンプライアンスのバーはどこに設定されているのだろう。セラピストはさらにその活動場所そのものも1対1のクローズドな空間であり、だれからもチェックをしてもらえないことがほとんどである。例えばアロマセラピストの資格試験の多くは、医師法、あはき法、薬事法などで「アロマセラピストがしてはいけないこと」を丸暗記して答えればよいような「コンプライアンス問題」もどきが1-2問出る。知らないより知っていたほうがいいにはいいのだが、果たしてそれがcomplyなのかどうか??
また、お客様から聞かせていただいた個人的な悩みやつらさ、家族・友人関係など、どう保管してどのように利用していくのか?医業類似行為をクライアントから要請されたときにどうするのか?クライアントが施術後に体調を崩したとき、誰に報告・相談し、どのような措置をとるべきか?・・・など、これらに限らず数え出せばきりがないくらい、コンプライアンスに関わる問題は多いと思う。本来大きな協会がそのあたりの整備をしていけば、お客様も安心してサロン・セラピストに、自分自身のすべてを任せられるし、なによりセラピストの大きな自信にもなる。
あたらめて今回のIC協会の取り組みがいかに大変で貴重かということに感服するとともに、アロマセラピストのコンプライアンスというものも考えるようになった。
で、独立プロフェッショナル・コンプライアンス試験は、合格をいただいたが、資格認定だけじゃだめよね、とあたらめて反省。個人で融通がきくからこそ、守るべきことは守るメリハリが大事、と思いながら桜の道を帰った。

《4月1日だねえ・・・》

※私のような独立個人ワーカーは、スキルが大事で、どこの馬の骨、と思われるレベルにいる限りは、資格や肩書きは大事だ。だからともすると資格・セミナーフェチになっていく。でもねー、資格をとるまでの過程で何を学んでその先にどう行かせるかが、本来の資格認定の意味なんだよね、と、常々思ってはいるのです。

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