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伊達くんのこと

伊達くんとは、以前勤めていた会社で、名前と顔を知る中であったが、一緒に仕事をしたことはなかった。昨年あるプロジェクトで再会し、初めて仕事仲間となった。大きなプロジェクトであったが、人手が極端に足りず、お互いに他にもプロジェクトを抱えていたし、彼とはあまり顔をあわせることなく、でもそれぞれの持ち場でそれぞれに相当量の仕事をした。そのプロジェクトはある程度成功を収め、私も彼もその仕事を離れたが、その後もいくつか新しい案件の相談事などで会ったり電話をしていた。その都度とにかく理詰めに、さらに結論が早い仕事はさらに拍車をかけて、成長振りを感じずにはいれなかった。弱冠36歳で堂々としたもの。

そんな彼から、大病で入院したが、とにかく「早く」復帰したいので、最善の治療をしたい、という電話があったのは、1ヵ月半ほど前のこと。アロマやその他の代替療法に関する情報は彼より格段にあるものの、その病に対して私ができることは殆どなかったのだが、病室でたまたま私を思い出してくれたのだった。幸いにして、多くの友人から沢山のアドバイスをもらえそれを伝えると、彼自身も理解納得して治療に当たった。それはとてもつらいことも多いのだが、その都度自分で考え自分で選んで治療を依頼していたのは、かれの仕事のやり方そのままで、雄雄しい姿だった。

でも、想像以上に状況が悪かったことを知ったのは、彼が亡くなったという知らせを聞いた29日の朝、その瞬間だ。そんなに早く逝ってしまうとは。誰より彼自身が想像もしていなかったろう。

彼は若くして自分で事業を組み立て、協力者を探し、会社を興した。自分の家族も守るべき形を明確にイメージして、それに向けて努力していた。でも全てが早すぎたよ、伊達くん。
いい仕事をする人は、それに夢中になるし、だからこそその成果は大きなものになる。でも、そんななかでも自分をこころや体を顧みる時間を少しでも持って欲しかった。こういうのは「後だし」でずるい言い方だとも思うが。

極めて個人的な思いなのだが、彼の生きざまと成果を忘れたくなくて、あえて今日はここに伊達くんのことを残そう。

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Comments

彼はもっともっといろんな人に知って欲しいことがたくさんあったようです。
こうしてお二人からメッセージをいただけたことは、きっと喜んでくれると思うのです。

Posted by: 京香 | 12/09/2005 at 10:25

そんなことがあったんですね。とてもショックです。私も隣人の精神病の奥様が自殺してしまったとき、とてもショックでした。
セラピストとして、何かお手伝いできたんじゃないか、などと思ってしまいました。
しかし、死は、残されたものにとっては哀しいものですが、本人にとっては必ずしもそうではないのかも、と思います。それは魂のレベルでの話ですけど。人間としての精神はまだ生きたかったかもしれないけど、魂はもう現世での学びは終わった、と納得して旅立っていくと聞いたことがあります。
伊達さんに心よりご冥福をお祈り申し上げます。

Posted by: meena | 12/08/2005 at 11:13

経営者も、サラリーマンも仕事にのめり込むということは美学であると感じているかもしれない。しかしそれは心身ともに充実しているからのこと。それに気付くのはいつも後から。
ご冥福お祈りします。

Posted by: Y.S | 12/08/2005 at 02:28

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